まず違いを
「立て替え」と「補助」はまったく別のものです
| 自治体が立て替える | 保証料を補助する | |
|---|---|---|
| お金を立て替えるのは | 自治体そのもの | 民間の保証会社 |
| 自治体がすること | 養育費を立て替え、相手に督促する | 保証会社に払う保証料の一部を出す |
| 実施している数 | 2市 さいたま市・明石市 |
多数 |
| 「上限5万円」の意味 | 月々の立替の上限 | 保証料の補助の上限 |
出典:さいたま市・明石市の各公式ページ、東京都福祉局資料。2026年9月7日確認。
立て替えてくれる自治体
さいたま市と明石市
| 自治体 | 制度名 | 立替の上限 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| さいたま市 | 養育費立替支援事業 2024年5月開始 |
児童1人 月5万円 最大3か月分 |
債務名義があること、児童扶養手当の受給または同等の所得、前月分を受け取れていないこと ほか |
| 明石市 | こどもの養育費立替支援事業 2022年8月開始 |
月5万円 最大3か月分 |
調停調書・公正証書などで取り決めがあること、前月分を受け取れていないこと ほか |
どちらも、まず市が相手に働きかけ、それでも支払いがない場合に立て替えて、市が相手に督促します。どちらも債務名義(強制執行ができる公正証書や調停調書など)を持っていることが条件です。
出典:さいたま市/明石市 2026年9月7日確認。さいたま市の2026年度の募集枠・予算額は公式ページに記載がなく未確認です。
費用を補助してくれる自治体
確認できたもの
| 自治体 | 公正証書などの作成費用 | 保証料 |
|---|---|---|
| 横浜市 | 公正証書 3万円/調停 3万円 ADR 5万円 |
5万円 |
| 世田谷区 | 49,000円 | — |
| 中野区 | 20,000円 | — |
| 大阪市 | 経費の全額(予算の範囲内) | — |
| 仙台市 | — | 初回保証料 5万円 |
| 広島市 | — | 補助対象経費・月額養育費・5万円のうち最も少ない額 |
出典:各自治体の公式ページ。2026年9月7日確認。金額・条件は変わることがあります。
申し込む前に
ほとんどの補助に、債務名義が必要です
保証料の補助を受けるには、多くの自治体で「強制執行ができる旨が書かれた公正証書など」を持っていることが条件になっています。
民間の保証サービスには、二人が署名した合意書だけで契約できるものもあります。ただしその入り方をすると、自治体の補助(上限5万円程度)を受けられないことがあります。補助を使うつもりなら、先に公正証書を作っておくほうが、結果として安く済みます。
出典:横浜市・仙台市ほかの公式ページの要件。2026年9月7日確認。
国の制度として
どこまで決まっているか
- 自治体への補助メニュー
- 「離婚前後家庭支援事業(養育費確保等支援パッケージ)」として、国が費用の半分を負担しています。公正証書などの作成支援、ADRの利用支援、保証契約の費用支援、民事執行の申立費用、受取開始後1年分の弁護士費用などが対象です。
- 実施している自治体の数
- 令和2年度 31 → 令和3年度 91 → 令和4年度 176 → 令和5年度 249 → 令和6年度 289。増えてはいますが、全国1,741市区町村から見ればまだ一部です。
- 国が直接立て替える制度
- ありません。法案は提出されましたが成立していません。2026年4月に始まった法定養育費(子1人 月2万円)は相手に請求できる権利であって、国が立て替えるものではありません。
出典:こども家庭庁「ひとり親家庭等の支援について」 https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya 2026年9月7日確認。
このページについて
各自治体と省庁の公表資料にもとづく一般的な情報です。掲載しているのは公式ページで確認が取れたものだけで、載っていないことは「制度がない」という意味ではありません。金額・条件・受付期間は変わることがあるため、申し込みの前に必ずお住まいの自治体にご確認ください。
自治体ごとの掲載は順次増やしています。現在は確認済みのものだけを載せています。